太陽光と紫外線の種類について

紫外線の種類を知ることで、メリットとデメリットが分かり、健康的な身体を作る事ができます。




■日焼けの光線 - 紫外線 UVAとUVB -

日焼けをするための光線は目に見えない紫外線で、大きく2つの種類のUVBとUVAに分けられます。UVBは日焼けを始める為のきっかけになる紫外線です。UVAは日焼けを促進させる働きを持った紫外線です。
UVBは主に皮膚の基底層にあるメラノサイトと言う細胞を刺激して、メラニン色素を放出させます。UVBはエネルギーが高く、日焼けし過ぎでサンバーン(ヤケド日焼け)を起こすのは主にUVBが原因となります。メラニン色素の放出に必要なUVBは、非常にわずかです。メラニン色素が表皮へ移動する間にUVAはその色を茶色へと変化させます。UVAはUVBに比べてエネルギーが低く、UVB程危険性はないと言われています。


■日焼けの仕組み

皮膚の「基底層」には、紫外線の入射で活性化する「メラノサイト」という細胞があります。紫外線B波のエネルギーを受けると、メラノサイトは貯蔵しているチロシンからメラニン色素(顆粒)を作り出します。作られたメラニン色素は、細胞の小さな触手を経由して、すぐ上にある胚細胞(ケラチノサイト)まで移動していきます。その後、そこにある細胞核のまわりに蓄えられます。そのメラニン色素が紫外線A波を浴びると、褐色になり日焼けの色を作るのです。


■紫外線の危険性
光線はその波長により、皮膚への浸透レベルが異なります。UVBは、肌への浸透は深くありませんがエネルギーが高く、過度に浴びると、シミ、ソバカス、炎症や水ぶくれのヤケド(やけど日焼け=サンバーン)の原因となります。このような障害は通常、自然に治癒しますが、長期的に多量の照射を浴びるとDNAを傷つけ、皮膚ガン等の原因となると言われています。UVAはUVBに比べエネルギーが低く安全ですが、皮膚への浸透レベルはUVBより深く、永続的な大量の照射は、やはり障害を起こすと言われています。一度に浴びる最適な紫外線の照射量はMEDと言う単位で表され、肌がうす赤く反応し始める照射量です。MEDを超えないよう、タンニングマシンの照射能力を把握し、タンニング時間をコントロールすれば安全に日焼けができます 。
■紫外線と日焼けの重要性
紫外線はカルシウム摂取に必要なビタミンD3の生成など人間の生命維持に重要な働きをしています。このビタミンD3を生成する為に、紫外線を適度に浴びる事は人間にとって必要不可欠なのです。 また、屋外での強すぎる紫外線から継続的に人体を守るのは、日焼けによる人間の自然な保護機能でしかなく、重要な生命反応の一つです。色以外でも、日焼けした肌は角質層を厚くして、外界から刺激に対して身体を保護する働きをもっています。人間が地球上で全く太陽光にあたらない状態で生活することは困難です。適度に紫外線を浴びることが健康への1つとなります。



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